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◇特記事項◇

殿舎(でんしゃ)

寝殿1

桧皮葺(ひわだぶき)で寝殿(寝殿造の正殿で屋敷の中心に位置する殿舎)は入母屋(いりもや)造・他の殿舎は寄棟(よせむね)造の屋根、基本的には四面七間(縦四間×横七間)。柱は土台式(柱を土に埋めず、基礎の石の上に据える)。

内部は三層になっていて、内側から母屋(もや)、一段低くなり、庇(ひさし)、さらに低くなり、簀子(すのこ)となる。母屋(もや)と庇(ひさし)の間は段を設けないこともある。
庇の外側に孫庇(まごびさし)という、もう一段低い庇が付くことがある。

母屋と庇の間の柱は丸柱で、間を格子(こうし)御簾(みす)で仕切る(両方の場合は御簾が外側)。白壁(しろかべ)や襖(ふすま)を仕切りとする場合もある。
母屋は中を白壁で区切って、塗込(ぬりごめ)という部屋を設けることもある。

寝殿2

庇と簀子の間の柱は角柱で、間を格子(こうし)や御簾で仕切る(両方の場合は格子が外側)。
寝殿の側面の両端には、妻戸(つまど)を設けて出入りできるようにする。

簀子の端には、勾欄(こうらん)が付く。
殿舎の正面には、階(きざはし)という五段の階段があり、正式な入り口になっている。家人は普通はここからは入らない。勾欄(こうらん)は階(きざはし)にも続き、端には擬宝珠(ぎぼし:ややつぶれた雫型のもの)が付く。この階(きざはし)にかかる屋根を、階隠(はしがくし)と呼ぶ。